
憂いも甘いも愛のうち
脚本/演出 天瀬 晴香
愛が世界を救うだなんて、信じていないけれど。
大切な人が、大好きな人が、愛で救われたらいいのになと思う。
じゃあ「愛」ってなんだろう。
あたたかかったり、しょっぱかったり、傷んでいたり、閉じていたり、甘かったり。
形はないのに、気がつけばある。色々な形でそこにいる。
きっとみんなの中にも様々な形の「愛」はあって、きっと気がつかないうちに「愛」に救われてる……かもしれない。だといいな。
あの子達にも色々な「愛」の形があって、その「愛」に苦しんで救われてる……一見、そう見えなくても。
今回は、そんな様々な「愛」の形のお話。
蝉
あらすじ
蝉がうるさく鳴いていたあの日、
この世で一番大切な人から、
好きな人ができたと言われた。
「私はあなたの唯一ではなかったの?」
と聞く亜希に
「あなたは友達の中で唯一」
と答える美桜。
すれ違った一番の重さを抱えて歩く。
そんな「友愛」の話。


キッチン


あらすじ
朝、珍しく父がいた。
普段は忙しくて家にいない父。
どうやらお母さんは葬式へ行ったらしい。
ひいばあちゃんが亡くなったから。
ひいばあちゃんの死に実感が湧かない私。
気がつけば父と「愛」の話をしていた。
紡がれる会話で探す「愛」の答えとは。
そんな「家族の愛」の話。
ひとりぼっち

あらすじ
幸人と陽菜は幼馴染だった。
今日もくだらない話をする。
「けどね、もうダメなの」
悲しそうな陽菜に、幸人は顔を赤らめ。
「……今日も、告白の返事は保留か?」
降り注ぐ沈黙に、
「いくらでも待ってやる」
そう言う幸人をただ見つめる陽菜。
そんな「偏愛」の話。

せかい


あらすじ
みのりは男と付き合ってはすぐに別れる。
結衣は、そんなみのりにひっそりと
恋心を抱いていた。
「でも変わらなきゃだよね」
そう言うみのりに、
「そのままのあんたが好き」
と告げる結衣。
「ただあんたが泣きつく最後の場所で
あれたらいい」
そんな「歪んだ愛」の話。

チョコレート
あらすじ
今日はバレンタインデー。
菅野も吉澤もいつも通り……。
と、思いきや。
ガサツで女心がわかってない、
可愛い髪型にしても気づかない。
でも、そんなあんたがいいの。
なんて気持ちは伝わるのか。
そんな「恋愛」の話。

スタッフ
脚本 / 演出
照明
音響
制作
チラシ
当日制作
:天瀬晴香
:瀧島隼平
:松尾千賀子
:朝比奈芽琉乃
:こみきたみ
:田辺楓花 / 鳥山奈生子